2011年3月25日金曜日

報道写真

行政や研究者、あるいは支援者による写真は、それぞれの目的のために撮影されたことは十分承知しています。しかし、プロの報道カメラマンたちによる写真は、地震や津波のもつ破壊力、それによって奪われる人間の命と生活、そうした中でも懸命に生き抜こうとする人びと、彼らを支えようとする人たちの姿をとらえ、その迫力には圧倒されます。破壊されたインフラや打ち上げられた船、瓦礫と化した住宅などは、確かに自然のものすごい力の痕跡です。でも、人間の生活に影響があって初めて災害になるのです。やもちろんカメラが向けられないところにも、さまざまな災害のありさまがあるはずです。
The New York Times